14.
ちょっと待って。僕はなぜ AI に説明しているんだ?

AI と仕事をしていて、
変な癖に気づいた。

決めるのは僕だ。

AI に意見を聞いて、

気に入れば取り入れる。

違うと思えば、
僕がやりたいほうにする。

それでいい。

でも、
AI と意見が違うと、
変なことが起きる。

自分の考えで決めれば
それで終わりなのに、

気づくと、
僕は説明を付け足している。

「だって、
このサイトは赤ちゃんが見るものだから……」

「僕は、
こっちのほうが全体の雰囲気に
合っていると思うんだ」

「君の言っていることもわかるけど、
実際に見てみると……」

延々と説明している。

ちょっと待って。

僕はなぜ、
AI に説明しているんだ?

AI が気を悪くするわけでもない。

寂しがるわけでもない。

もしかして、
誤解されたくないから?

ちょっと待って。

AI が、
何を誤解するんだ?

第02巻・第14章の挿絵